ある本を読んでいて「酔生夢死」という言葉が自分に飛び込んできた。
夢を見るかのように一生を無駄に暮らすこと。
この世の中で、自分は、一体今まで何を学んだのだろうと、今までに学んだことを反省すれば、そこには何もない自分を発見して呆然とする。
何も学ばずこの世から退場するのは慚愧に堪えない思いが打ち寄せた。
このままだと、取り返しのつかないことになるという漠然とした思いがココロに沁みた。そして、それは、確信に変わった。このままでいいはずがないと。
この世に人として生を受けたのは、何かを得るためだったのではなかったのか。
それは、財力でも、子孫を残すことでもなく、何かをこの世界から何かを学んで、そして、少しは賢くなってこの世を去っていくことが人としての道のような気がしている。
そして、来世があるとすれば、僕らが来世に持っていけるものは、そうした知識だけなのではないか。
友人に恵まれ、仕事に恵まれ、他に何を欲しがるのかという声もある。
が、私は、欲張りなのだ。
たった一人で、高みに登ってみたいのだ。
というわけで、インド哲学を学んでおります。
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