2016年11月16日

嫌われる勇気

ちょっと前に再読した「嫌われる勇気」の最後の数ページは、今を生きること、その場でダンスを踊り続けること、円が閉じるように螺旋状に自己充実しながらも成長していくこと等々、私の中で共感の嵐が吹き荒れて実に充足した読書体験でした。

 
目的的に人生を生きるのではなく、今ここでの瞬間瞬間を充足して生きることによって、知らぬ間に誰も到達できない場所に立ってる自分にふと気づくということは、よく体験することだけれど、この本に背中を押されて、このまま自分の道を切り開いていこうという気分にさせてくれました。
目的を達成するであろう未来は、まだ存在しないし、刻々と瞬時に霧消する過去はすでに失われてしまっている。たった、この今ここというこの瞬間に生は存在するのだから、その瞬間瞬間を味わい抜くことが大切だということです。

20年で生を終えた者も、80まで生きた者も、その生きたという充足は同じであるというようなことが書かれていました。

これは、ローマの皇帝マルクス・アウレリウスが自省録の中で「たとえ、君が三千年生きるとしても、 いや三万年生きるとしても、 記憶すべきは何人も現在生きている生涯以外の何物をも失うことはないということ、 また何人も今失おうとしている生涯以外の何物をも生きることはない、ということである。

従って、最も長い一生も最も短い一生と同じ事になる。 なぜなら現在は万人にとって同じ物であり、故に失われるときは瞬時に過ぎぬように見える。何人も過去や未来を失うことはできない。 自分の持っていないものをどうして奪われることがあり得ようか。 」と書かれていることと同じで、本当に、そうだと思います。

また、いきなりダンスを踊り続けるということが書かれていて驚きましたが、たぶん、これは、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』の中で羊男が言う台詞、「踊るんだよ、音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。」 ということに触発されて著者が書いたのかもしれません。

人生は無意味であり、その人生に意味を与えるのはあなた自身であるというのも至極もっともなこと。『ダンス・ダンス・ダンス』の羊男の助言に従って、今ここでダンスを踊り続けよう。

posted by ロビオ at 12:50| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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