2016年05月13日

1973年のピンボールからノルウェイの森へ

村上春樹の『1973年のピンボール』の冒頭、僕の恋人である直子が死んだという記載があって、エピローグでは、双子の女の子が残していったビートルズの「ラバー・ソウル」を聞く。
勿論、『ラバー・ソウル』には、ジョンの名曲「ノルウェイの森」が入っているわけで、小説『ノルウェイの森』の森で、10数年後、主人公は、ドイツの空港に降り立つ際、飛行機の中で、ノルウェイの森を聞くわけだ。
つまり、「ノルウェイの森」という曲で封印した直子の思いでを、開封してすすめた小説だったのだね。
こういうふうに、繋がっているから、村上春樹の初期の話は面白い。
というふうに考えながら、寒いといったほうがいいような早朝暗い中、ジョギングする。
もちろん、聞くのは、「ラバー・ソウル」と「リボルバー」。一番好きなビートルズのアルバムだ。
アコースティックジャズの極北が、マイルズ・デイヴィスの「ネフェルティティ」と「ソーサラー」だとしたら、ロック・ポップスのそれは、この2枚で決まりだね。
このあと、急速に、どちらの音楽も行き詰まりだした。そうそう、ザ・バンドが現れて、音楽を過去に無かって掘り下げる方向に向かうまで。
ある機会があって、平成3年の仕事の事件簿を調べていたら、いろいろな仕事の記憶が一気に蘇ってくる経験を先日したのだった。
もう20年以上前のことなのに、そして、普段は2日前に何を食べたかを思い出すことも難しいのに、事件簿を見たら、昨日のことのように、その仕事をした時の風景が、出会った人が、その時見た書類の印影の朱肉の濃淡さえもが思い出された。
そして、それから20数年、橋の下には、大量の水が流れて、今僕がここにいる不思議さ。知らぬ間に、とんでもなく遠いところに来てしまった!
そんなことを思い出された今朝のジョグでした。
posted by ロビオ at 11:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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